看護ケアの内容について

患者さんの健康的な生活を支える重要なケアの一つが「清拭ケア」です。身体を清潔にすることは人間が本来持っている欲求なので、それを叶えることは患者さんの人間としての尊厳を守ることにもつながります。皮膚には発汗や体温調節機能があるので、それらが正常に作用するようにケアをしていきます。患者さんの状態は毎日異なるので、その時の状況に合わせて必要な処置を行っていきます。場合によっては命に関わることもあるので慎重に行いましょう。

看護師として必須のスキルである注射（採血）ですが、これも重要なケアの一つです。日常的に行う処置なので、苦手意識を持ってしまわないように上手に注射をするコツを押さえておきましょう。注射をするうえでまず大切なのが、メンタルの部分です。不安な気持ちを持ってしまうと、それが患者さんにも伝染してしまいます。そうならないように自信を持って取り組みましょう。血管の出にくい患者さんには、思い切っていつも注射している位置を聞いてみるのもアリです。

患者さんとのコミュニケーションは日ごろ看護師が行っているケアの一つですが、特に入院時に行うアナムネは最適な医療と看護を提供するために必要なケアです。アナムネとは入院患者の症状や病歴などを聴取することです。それ以外にも、介護保険の利用や家族構成なども聞きます。アナムネはじっくりやると多くの時間がとられてしまいます。そのため、ないがしろにしてしまうケースもありますが、クリニカルパスに悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。